見越しの勘定記入(決算整理・期首再振替)

 

美沙和商店(決算年1回、3月31日は、当期の7月1日に取引銀行から現金¥100,000を期間3年として借り入れた。
この借り入れに対する支払利息勘定の記入(推定含む)は次のとおりである。
次の日付の仕訳をしてください。
(1)12/31
(2) 3/31
(3) 4/ 1見越しの勘定記入(問題)

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【解答】
(1)
(借)支払利息 3,000(貸)当座預金 3,000
(2)
(借)支払利息 1,500(貸)未払利息 1,500
(借)損  益 4,500(貸)支払利息 4,500
(3)
(借)未払利息 1,500(貸)支払利息 1,500

【合格直結の思考】

1.(1)これは勘定記入を読み取るだけ。
12/31は支払利息勘定の左半分に¥3,000とあるので、まず
(借)支払利息 3,000
そして、仕訳の相手科目として「当座預金」と記入されているので
(貸)当座預金 3,000

2.(2)次は3/31(期末・決算日)
まず、支払利息勘定の左側に、仕訳の相手科目として「未払利息」とあります。つまり
(借)支払利息 ?,???(貸)未払利息 ?,???
という仕訳になります。
ここで借入金のスケジュールを振り返りますと、7/1に¥100,000借り入れ、半年後の12/31に利息¥3,000を支払っています。
半年分で¥3,000の利息とすると、1か月あたり¥500です。
そして、最初の利払い日である12/31から3か月経った3/31に期末決算日を迎え、1,2,3月分の支払利息を、まだ次の利払い日が到来していないので実際には支払ってないけれども、当期分の費用として支払利息勘定(費用)に計上し、未払い分の利息を、次期に支払わなければならない負債としてB/Sに計上する、という仕訳です。
金額は、¥500×3か月分=¥1,500ですね。

3.(2)次に、同じ3/31の右側の勘定記入。
まず金額からですが、左半分(借方)の合計が3,000+1,500で4,500になります。
借方合計=貸方合計なので、右半分(貸方)の合計も4,500になります。
右側は3/31の取引しかないので、やはり4,500は入ります。見越しの勘定記入(解説)
では相手科目は?
支払利息は費用の勘定科目です。
収益や費用の勘定科目は次期に繰越しません。
その代わりに貸借差額を損益勘定に振り替えることで、借方合計=貸方合計にします。
というわけで、3/31の右側の科目名は「損益」です。
仕訳は
(借)損益 4,500(貸)支払利息 4,500

4.(3)最後に4/1。
支払利息勘定の右側に金額1,500とあるので、
(借)??? 1,500(貸)支払利息 1,500
では借方の科目名は?
これは決算整理で未払利息に計上した分を、期首再振替で元に戻す仕訳です。なので
(借)未払利息 1,500(貸)支払利息 1,500
です。
ちなみに、この期首再振替の仕訳の意味は、まず期末のB/Sに表現して役割を終えた未払利息を反対仕訳で消しています。
そして貸方=支払利息の意味は?
次の利払い日(と推定される)6/30には
(借)支払利息 3,000(貸)当座預金 3,000
という仕訳になるはずです。
ところが、この¥3,000のうち¥1,500分は前期の1~3月分の利息分。
なので、期首に貸方計上で前期分の¥1,500を当期の支払利息から減らしておくことで、会計期間に対応した費用になるように調整しているのです。

【合否を分けるポイント】

1.T字式フォームの勘定記入を理解しているか?
勘定の左側に「当座預金」とあっても
(借)当座預金
ではない。
これは仕訳の相手科目。

2.繰り延べ・見越しの決算整理・期首再振替、その意味と仕訳方法を理解しているか?

3.勘定の中身が???(各自推定)ばっかりでもあきらめない。
むしろ、情報が少ないだけ、迷わずその情報がカギとなって前に進める。

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