固定資産の期首売却

 
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次の取引について、下記の語群から勘定科目を選んで仕訳してください。
不要となった備品(取得原価¥100,000、減価償却累計額¥45,000、間接法で記帳)を期首に処分し、売却代金¥20,000は後日受け取ることにした。
(語群)備品・売掛金・未収入金・備品減価償却累計額・固定資産売却益・固定資産売却損

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【解答】
<借方科目・金額>  /  <貸方科目・金額>
備品減価償却累計額 45,000 / 備 品 100,000
未 収 入 金   20,000
固定資産売却損   35,000

【合格直結の思考】

1.固定資産は経年劣化等で年々価値が下がる(減価償却)が、「間接法で記帳」と言っているので、減価償却分を直接固定資産原価から減らすのではなく、固定資産原価はそのままで、減価分は「減価償却累計額」という勘定に貯めておいているのです。

でもホントは取得原価¥100,000から減価分¥45,000を引いた¥55,000分が本当の評価額。売却処分により、実質¥55,000分の備品を手放した(貸方)わけだが、間接法の場合、【解答】のように、備品と減価償却累計額をどちらも全額反対仕訳します。

結果的に、¥55,000分の備品を手放したことと同じになります。

2.売却代金¥20,000手に入ります(後日なので未収入金)が、¥55,000分の備品を売却して¥20,000しか手に入らないので、差額¥35,000は「売却損」です。

【合否を分けるポイント】

間接法での固定資産を処分するときは、当該固定資産の全額と、減価償却累計額全額をそれぞれ反対仕訳で消します。

よくわからなくなったら、直接法で考えること。

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公開日:
最終更新日:2018/01/28